シンガポールとの初めての御縁は。。。警察で3年間、交通安全を教える腹話術のお姉さんを勤め、カナダに一年留学し、帰国後は、カナダで孤独な時に聞いていたラジオの個人の心に響く声に感動し、南森町のアナウンサー学校に通った。そして、関西でラジオレギュラー番組をいくつか担当し、フリーアナウンサーとしていろんなイベントやテレビの司会をしていた。そんな時、アナウンサー事務所の社長から「シンガポールで日本語放送局を開局するらしく、大々的にオーディションをしているので、君には絶対にあうと思うし、君は将来海外でアナウンサーをしたいといっていたので、是非オーディションを受けてみてはどうか?」という話をいただいた。

「いつどこでオーディションがあるんですか?」「さあ、ラジオ局のトップが日本に来てオーデイションをするらしいが、日程はまだわからない。」

シンガポールって??その当時の私には未知の国であった。母国語は?東南アジアのどの辺?

温かくて安全とは聞いたが、どんなところ?住むなら、絶対に自分の目で確かめてから決めたい!と思い、ラジオ局のトップ森社長の携帯に直接電話した。「オーディションをして頂きたいのですが、生放送のレギュラー番組があり、代役をお願いしても、4日間しか休みが取れません。この間にシンガポールまで行きますので面接をしてください。」とお願いをした。そして即答いただき、すぐに飛行機のチケットを購入しシンガポールへ飛んだ。

見事に、オーディション合格し。。。といってもアナウンサー技術より、ヤル気と行動力とフィッシュヘッドカレーを平らげたという理由で合格したような気がするが。。。局アナとして誰よりも長く勤めさせて頂き、お世話になった。

というか、皆寿退社して私だけが残ったという説もあるが。

 

シンガポールからいただいた縁は、私の一生を変えた。

なんといっても、私の師匠笑福亭鶴笑と番組で出会い、師匠のパペット落語を生で観て、弟子入りを決めたこと。

今の夫、ジェイソンと出会ったのもシンガポール。

今は亡き、親友2人と出会ったのもシンガポールであった。

 

豪華客船で公演をしていたときには、何度かシンガポール乗り換えで、数時間シンガポールに立ち寄ったが、それだけ。

シンガポールの友人2人が6年前と昨年亡くなり、お墓がシンガポールにあるわけではないが、祈りの旅をしたいとずっと思っていたがなかなか叶わず、そんなとき、シンガポールのコメディーイベントプロジューサーさんから仕事の話をいただき、この度シンガポールでソロ公演をすることになった。

コロナ禍で海外へは3年近く出ておらず、日本にも帰国できていない。

日本に帰りたい!でも、公演するにしてもまだまだ規制は厳しく、もっと自由なシンガポールで公演させて頂けることになったので、シンガポールを選んだ。

何もかもが、あっという間に決まって、思いもしない神様からのプレゼントまであった。

 

息子の親友のエイデンくんは、ドイツ人のお父さんとインドネシア人のミックス。

いつもきっちりと挨拶をして、目をみて笑顔でお礼をいうとても礼儀正しい優しい子だ。

ロックダウン直前には、うちでホームパーティーをして、ご家族皆さんにも遊びに来ていただいた。

とても仲のいい家族で、夫婦仲が新婚のように良かったのが印象的であった。イチャイチャ!

その優しいお父さんが、ちょうど昨年の今頃、ロックダウン中に癌で亡くなられた。癌が発見されてからあっという間にこの世を去られた。それから、お母さんのご家族のすむバリに引っ越され、エイデンと息子は会うことがなかった。

メルボルンの世界一長いロックダウンで閉ざされ、お父さんが亡くなられた後もロックダウンが続いた。

お母さん、エイデンの気持ちを思うと心が引き裂かれる。

 

あれから1年。。。

この度のシンガポール公演を、息子は冬休みなので思い切って家族旅行にした。この便で行くからね〜。と息子に伝えると、なんとびっくり!エイデンが、6月前半に一旦メルボルンに戻り、6月後半またシンガポール経由でインドネシアに戻るというではないか!

しかも、同じ飛行機で!同じ便で!ほぼ同じ列で!

本当は、もう少し早く出発したかったが、こちらで公演がありこの日にするしかなかった。

鳥肌がたった。

日課にしている瞑想中に、エイデンのお父さんが現れて、優しく笑ってはった。

そうか〜。エイデンのお父さんが、仕掛けてくれはったんや。

感謝と感動で、涙が溢れ止まらなかった。

 

シンガポール公演をお世話してくださっている方々、チケットを買って観にきてくださるお客様、急なことでシンガポールにはその時期いらっしゃられないが応援してくださっている皆さん、再びシンガポールに導いてくださった何か大きな存在に畏敬の念、感謝の気持ちでいっぱいだ。

 

お越しいただいた皆さんにいっぱい笑って喜んでいただけるよう、シンガポール用に内容も少し変えている。

会場は、アートの中心、The Arts House。

たくさんの思い出のあるシンガポールに、また新しい思い出を作りにいく。

シンガポールとのご縁に、ありがとう。