メルボルンは、なんと世界で一番長くロックダウンをしている街になった。
昨年から、オンライン公演が徐々に増えてきた。
コメディークラブのプロジューサーから依頼を受け、他のコメディアンたちと共演するタイプのものから、全て一人でする学校公演、ファミリー向け、企業向け公演など。
今まで繋がった国は、アメリカ、イギリス、アルゼンチン、シンガポール、タイ、インド、オーストラリア、日本!
今朝は、シアトルにあるお寺さんの10周年記念イベントでオンライン公演させて頂いた!
檀家さんに向けてといっても、皆さんアメリカ人なのでもちろん全て英語での公演。
数年前、シアトルのワシントン大学で公演したし、私の出身地の神戸はシアトルと姉妹都市だし、なんだかシアトルとご縁があるな〜。嬉しい!
時差の関係で、朝8時半からの公演!
今までで一番早い公演だ。朝一番の仕事は気持ちいいな〜。
前の晩から、屏風、高座、見台、名ビラ、音響、照明の設定を済ませておいた。
準備万端で、よく眠れるかと思ったら、いつもは夜か午後の公演が多いので、こんな早朝の公演は初めてで、ドキドキして何度も目が覚めた。
いよいよ、シアトルとつながると、「あれ?ここは日本?」と思うほど、綺麗な袈裟を着た和尚さんが全く日本と同じようなお寺にいらっしゃるではないか!和尚さんは、アメリカ人であるが。檀家さんの顔を画像から見ると、アメリカ人の大人の方が殆どで、少しお子さんもいた。ああ、やはりここはシアトルなんだ。
そんな私も、屏風をバックに着物着て、ここは本当にメルボルンか?といった設定であった。というか、外国人が好む日本の雰囲気を醸し出した設定?
10周年記念イベント用に、特別にテーラーメイド で内容を工夫した。
ファミリー向けとリクエストがあり、子供も大人も楽しめる内容といえば、パペット落語。
私のパペット落語は、腹話術を取り入れてある。
すしマスター、妖怪、すしモンスターたちが登場する、「オンリーワン!」というパペット落語。
音楽もオリジナルで、ハワイに住む親友のミュージシャンに色々とリクエストして作ってもらった。
音はミュートにしていたなので笑い声は聞こえなかったが、画像から大人の方の笑顔、画面にかぶりつきでいてくれていた子供たちが見えた。
公演の後、「このイベントにぴったりの最高のショーでした!みんなとても楽しみました!笑子のパフォーマンスはとてもエネルギッシュだ!ありがとうございました。」とすぐにメッセージをいただいた。
そう、こちらの人たちは結構恥ずかしがらず画像をオンにされる。
日本人、ティーンネージャーは恥ずかしくて画像がオフのことが多い。
コメディークラブのオンラインショーの場合は、画像はほとんどみんなオンで、音声もオンにしている人がいる。というのも、コメディアンにとって笑い声が聞こえないのは滑っているみたいで、地獄の思いだからだろう。
ルールがあって、周りが静かで、一緒にいる人とお喋りしない、笑い声しか聞こえない環境であればオンしてもオッケー!というか、そういう方は是非オンにしてください!もし、雑音が聞こえたらこちらからミュートします。という決まりだ。必ず一人は、音声をオンにしている。まるで笑屋みたいに、見事なタイミングで大声で笑ってくれるのでやりやすい。でもさくらではなく、普通のコメディー好きのお客さんである。
昨年、オンライン公演、オンラインワークショップを始めたばかりの頃は、音響関係、機械操作で戸惑ったが、なんでも場数だな〜。すっかり慣れたもんだ。
それにしても、ロックダウンがなければ、こんな面白い経験は出来なかった。
世界中のお客さん、ZOOMに感謝。