この1週間というか、毎日新しい法令が出され日々状況が激変しているオーストラリアである。
コメディーフェスなどの大きなイベント、コンサート、スポーツはもちろん全て中止。
小規模であっても、全てのエンターテイメント関係は中止。カフェ、レストラン、(テイクアウトのみOK)、バー、クラブ、マッサージ、ジム、美容施設、娯楽施設、必要のないお店,会社は全てクローズ。人気のキャンプ場、ビーチ、ハイキングコース、庭園などもクローズ。
お葬式は10名まで。結婚式は5名まで。
学校は、今のところ私たちの住むメルボルンのあるビウトリア州だけ閉鎖。息子は大喜び!
息子のピアノレッスンは、今日からメッセンジャービデオで。息子は楽しくて仕方なかったようだ。
今日は、政府から皆に念を押すように「必ず、買い物など外に出る場合は、人との距離を1、5メートル以上開けるように」と携帯にメッセージがきた。
私は、大型スーパーより、個人店で買い物をするのが好きで、今日も行きつけのミニスーパーへ行ったが、
かなり雰囲気が変わっていた。あんな小さなお店なのに入り口に警備員のような人が立ち、お客さんが出入りするたびに人数を数えている。また、入り口で、お客さんの両手に消毒液をつけてくれる。こうしないとお店には入れない。
レジの人とお客さんの間には、透明な板が置かれていた。板を挟んで、仲良しのお店の人と世間話をしたが、刑務所での面接ってこんな感じなのかな?と不思議な感覚であった。
ここまでしているお店はまだまだ少ないが、とにかく法律を破ると罰金が科される。
海外から戻った人は2週間自宅待機、感染者と接触した人も自宅待機、
外でBBQもピクニックも、大人数で何かしていると違反になる。ホームパーティーも禁止。
オーストラリアから出国も禁止。国内でもほとんどの州が違う州からの入州を禁止。
そこまでしているが、マスクをしている人はほとんどいない。マスクをしても感染予防にならないので、それよりも必要なマスクを医療関係者にまわそうという考えだ。
これだけ厳しくなったのは、20〜30代の世代が自分達は若くて元気だから感染してもたいしたことない。。。と気にせず行動していたからだ。だが実際、今一番多い感染者は、25〜29歳。また、若くて重症になる人たちが増えているというではないか。
私は、いつも超がつくほど健康であるが、こんな私のような者が一番怖いのかもしれない。
症状がなく感染し、知らないうちに人にうつしていた。。。なんて、絶対にあってはいけない。
今までは、ここまで神経質に気を使っていなかったが、イタリアのように、いきなり感染者が増えれば対応しきれずメルボルンでも亡くなる人が増えてはいけないと、念には念を入れている。
ストレスはもちろんたまるが、必要以外は家から出ないようにしている。お葬式にも自宅からオンラインライブビデオで参列した。
外に出て何かの役に立ちたい!というのは逆に自分勝手で、家にいるのが一番人助けという状況になっている。
家にいてもいいことあるぞー。
息子に忘れてしまっている日本語を教えたり、一緒に本を読んだり、3食お家で一緒にご飯を食べたりして、13歳という思春期+やや反抗期の微妙な年であるが、親子仲良く家で過ごせるのも、こんな状況のおかげかなと思うとありがたい。
ありがたくないのは、一瞬にして、たくさんの人が同時に職を失ったこと。
私も、全てのショーがキャンセルに!私だけではない、どのコメディアンもエンターテイナーもショーがキャンセルになり同じ状況だとわかっていても、数日前キャンセルになった時はなんとも言えない気分になり落ち込んだ。落ち込んだときは考えないようにしている。そんな時に考えたら、いいことが浮かぶはずがないから。「風と共に去りぬ」のスカーレットはよく言ったものだ、「明日は明日の風が吹く。明日考えるわ。」と。
翌日には、元気になって小我な自分を反省し、家でこんなビデオも作った。
テレビでも、どのホームページでも手洗いの仕方がしつこいくらい紹介されているが、手洗いをちゃっちゃとすます息子を見ていて、思いついた。
ビデオリンク https://youtu.be/j0X73HD3TtE
暗いニュースばかりの中、家族で楽しく歌って踊って手洗いができたらと。
(注意:踊りながら手を洗わないように。)
自宅で撮影、編集した、アホな私をみて、少しでも明るい気分になっていただければ。
長丁場、ショーがしたくてもできない今、さあ次はどんなアホなビデオを作ろうか。
今までユーチューブ番組を続けようとしても、仕事が忙しいとか何とか自分で言い訳して止まっていたが、
楽しく作っていこう。作っている自分が一番癒されているのかもしれない。