いつも何か新しいこと、ちょっとビビるくらいに、今の自分には難しいかな?と思うくらいのことに挑戦してる時、生きているな〜!と感じ、自分が成長すると思っている。それが、今回のメルボルンフリンジフェスティバルでの7日間独演会だ。

60分間、全く新しいオリジナルのネタで挑戦する。

 

ありがたいのは、メルボルンには新しいネタを気軽に試せるコメディークラブがたくさんあること。そこで毎週試しては改良し、独演会に向けて頑張っている。

公演まであと、1ヶ月と10日。実は、まだまだ全然納得がいっていない。

もっともっと面白くしないと!と奮闘している。

絶対に本番までにはなんとかやっていると心の奥底ではわかっていても、焦る気持ちが湧き出てくる。

 

そんな中、師匠から今日ありがたいメッセージをいただいた!

私が新しいネタで7日間も独演会をすると聞いて驚かれて今奮闘中であると知って「機関車は、動き出すまでは大変やけど、車輪が動き出すとうまくいくもんや。」と。

涙が出るほど嬉しかった。

海外では、コメディアンは個人勝負、みんながライバル。もちろん、表面では仲良く話しているが根底では誰もがライバル。それは全く当たり前であるが、落語家は厳しい修行を皆経験しここまで来たという一体感なのか、徒弟制度の厳しい中にも家族的なつながりを感じる。また、先輩師匠がたは惜しみなくアドバイスをくださる。だから、海外でどんなに大変でもこの日本での落語家同士の心の拠り所があるからやっていけるのだと思う。そうでなければ、とっくに海外でコメディーなんて辞めていたかもしれない。

 

ツアー中は厳しいスケジュールの中、アドレナリンがバンバン出て毎日が興奮状態。そして、ツアーが終わるとツアーがうまくいっていればいるほど

その分落ち込むことがよくある。いわゆる躁鬱状態だ。

しかし、これが私だけではなく他のたくさんの芸人が経験していると聞き、またその感情をコントロールできると知り、落ち着いた。この状態をコントロールできる方法はたくさんあるが、私にとって一番の薬は、新しいことに挑戦すること=新しいネタを作ること。

 

メルボルンフリンジフェスティバルでの独演会の会場は、今年から新しく変わった、メルボルンシティーのすぐ北に位置するトレデス劇場。選ばれたアーティストだけが利用できる、メイン会場を使わせて頂けることになりました。

 

ショータイトル”Occasions” は、人生の場面場面、お誕生日からお葬式、新婚旅行から金婚式まで、年を重ねることによって起こる悲劇を腹話術で笑いに。おなじみの人形に加えて、等身大の人形とのコントも交え、笑いと感動を味わっていただけるショーです!

SHOWKO: OCCASIONS 

WHEN: Sep 22 - 29 (not 23), 6:15pm (Sun 5:15pm) 55min
WHERE: Fringe Hub - Trades Hall Cnr Lygon & Victoria Sts, Carlton
TICKETS: $26 full, $22 concession and group 6+, $20 preview (22 Sun), $20 Cheap Tuesday Discounts: Fringe Dweller | Fringe Binge
BOOKINGS: www.melbournefringe.com.au