メルボルンでは、毎晩何百ものショーが公演されている。

昨夜は、若者で賑わう一番お洒落でグランジーなブランズウィックエリアで公演をしてきた。

いろんなところから出演依頼が来るたびに、え?こんなところにこんな面白い盛り上がっている場所があったんなて!と毎回驚かされる。このように雑誌や新聞に告知されていないアンダーグラウンドな公演も山ほどあるが、メルボルンに住み始めた当初は、TIME OUTなどのメジャーなサイトを見て、あまりコメディーライブをやっているところは少ないな〜と思ったものだ。

タイトルは、「ホモセクシュアルアボカド」だが、出演者の半分はストレートである。ただ、皆ゲイフレンドリーで

芸風がただのスタンダップではなく、一風変わっている。

お客さんが、驚くほど男の人はすごくカッコよく、女の人はすごく綺麗で、皆個性的な髪型や服装をしていとてもお洒落で、

お客さんが舞台に上がってもおかしくないくらいだ。年齢は20〜40代くらい。多分ほとんどがゲイの人たちだ。

この会の主催者イーゼルが、MCを務めていた。MCと言ってもスタンダップコメディーのMCと違って、マイクの前で倒れたり、

なかなか喋らなかったり、全く違う空気の空間だ。

私の番が来た。中トリ。いつものネタをする予定だったが、お客さんの反応を見るため、試しに一発目にとてもベタでわかりやすいネタをやった。すると、反応がいまいち。「こんなベーシックなギャグはあなたたち嫌いでしょ?」というと爆笑した。

あとは、自分オリジナルのネタをマイペースにやると、一言一言全部笑ってくれた。いつも以上にうけているぞ。

爆笑で終わり、ショーのあとは、次のショーのチラシを持っていた私に、「絶対に観に行くわ!私にもちょうだい〜〜!!」

とみんなが言ってくれた。

アメリカから来ていた女性もいて、彼女には「あなたのショーはニューヨークで絶対に受けるわ!ニューヨークに住むべきよ!」と言われた。

とにかく、楽しい夜であった。