魂のゴング鳴る・・追悼アントニオ猪木・・・Suzi Quatro | 洋楽と脳の不思議ワールド

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金木犀が咲き始めた。

鼻バカのボクでも馥郁した香で目が覚めた。

 

大谷君を観ようとTVをつけたら、アントニオ猪木訃報のニュースが飛び込んできたのだ。

猪木信者だったボクには悲しい日となった。

数か月前、リングに上がって挨拶したという東スポ記事を読んだばかりだったので快方に向かっていると思い込んでいたのだ。

頭をガツーンとぶん殴られたような気持ちだ。

 

猪木を悼んで昔書いたプロレス記事を採録する。

 

 

 

 

 

猪木と馬場は、それぞれ団体を率いていたので、対決する機会はなかった。

 

誰もがそのことを知っている。

 

が、ボクが手に入れたシークレット情報によると、1度だけ、ノーTV、ノー観客で試合をしていたのだ。

 

試合はプロレスのメッカ、後楽園ホールの地下にあったフォール寿司特別リングで行われた。

 

試合を裁いたのは日本プロレス時代の名レフェリー、沖し来な。

 

小太刀アナウンサーが実況中継をしていた。解説は長嶋さん。


 

試合はこんな風に始まったそうだ。


 

小太刀アナウンサーの実況でどうぞ。







 

馬場、猪木、両雄とも緊張した面持ちでにらみ合っています。

 

あっと~、馬場がいきなり伝家の宝刀「脳天唐竹割り」を繰り出しました。

 

グローブのようなでかい手で割り箸をつかみ、猪木の頭上で割るという荒業です。

 

1本~、2本~、3本~・・パキッ、パキッ、パキッ・・・

 

おお~っと、いやな音を立てる強烈な攻撃にも猪木倒れない~。

 

歯を食い縛ってこらえています。

 

・・・・7本、8本、9本 、10本~!

 

猪木、倒れない~!!

 

立っています。

 

なんという不屈の精神力でしょう。

 

10本の脳天唐竹割をもらって倒れなかったレスラーは猪木1人です。

 

馬場もあきれかえって見ています。


 

今度は猪木が攻勢に出ました。

 

沖レフェリーに甘エビの注文です。

 

猪木選手、甘エビを口の中に放り込むや電光石火の早業でエビをくるりと口の中でまわしました。

 

馬場選手、猪木の回転エビ固めに完全に丸められています。


 

ワン、ツウー・・・あ~と馬場選手、返しました。

 

長嶋さん、危ないところでしたね~

 

そうですね。コホンコホンコホンと3度咳をしたらスリーカウントが入ってるところでした。甘エビだけに技が甘かったんですね。


 

馬場選手、〆さばの注文です。

 

難しい試合を裁いている沖レフェリーへの賛辞でしょうか。

 

試合を〆るにはまだ早い時間です。

 

続いてヒラメの注文です。

 

なにか閃いたんですね。


 

今度はブリを頼みましたよ。

 

長嶋さん、大技が出そうですね。

 

馬場選手、ブリを美味そうに食っています。

 

そして猪木をロープに振りました。

 

リバンウンドしてくる猪木に、出ました~

 

ランニング・ネック・ぶり~か~!!

 

すかさずフォールの態勢です。

 

あ~っと、猪木選手、カウントワンで跳ね返しました。


 

場内割れんばかりの拍手です。


 

おお~、今度は猪木選手がタコを注文しました。

 

伝家の宝刀を抜くんですね。


 

馬場の手足にタコのように絡んだ猪木のオクトパス・ホールドです。卍固めともいいます。


 

猪木、渾身の力で絞り上げています。

 

馬場選手、こらえる~

 

1歩、2歩、3歩・・ロープに近づき、あっと~ロープに手が届きました。

 

ロープブレイクです。

 

無念、猪木~!

 

始まったばかりだというのに、白熱した攻防に場内騒然です。


 

まだウニもトロも残ってます。


 

猪木のセコンドについてる藤波も長州も前田もよだれを垂らしながらじっとリングを見つめています。

 

馬場のセコンドについてる鶴田も天竜も三沢もウニ、トロから目が離せないようです。


 

ああ~、6人のセコンド陣がいっせいにリングになだれこみ、ウニ、トロに向かって殺到していきました。


 

なんということでしょう~

 

そこに、外人控え室からトロ姐さんまで乱入してきました。

 

もう店内は大混乱です。

 

これ以上悲惨な実況は続けられません。









 

寿司食うトロです。