The Surfers・・・ダサジャケだが気持ちいい | 洋楽と脳の不思議ワールド

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マイナーな60年代ビートミュージック。駄洒落小話。写真と読書感想がメインのブログです。

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再びジャケ買いCDを取り上げる。
BOの投売り250円コーナーは宝の山だが、タイトルやバンド名をいちいち読んで選ぶのは面倒極まりない。
ボクのやりかたは、片っ端からジャケを眺めていくだけ。
そうやってはまったのが90年代だから、面白いものだ。
(ちなみに、BOには60年代UKなんてありませんよ。専門店に行かないと無理みたいです)
で、今回取り上げるのが98年リリースの The Surfers というバンドの Songs From The Pipe というアルバム。
ダサいイラストなので、少々迷ったが、サーフ・ミュージック以外ありえないジャケ。

ノッテケ~♪ ノッテケ~♪ サーフィンノッテケ~♪

のサーフ・ミュージックを期待していたら、ありゃ。
まるっきり違うのだ。
ところが実に気持ちいい。
ギターポップだのパワーポップだのという言葉の使い方も分からないボクには、80年代以降に現れた新しい音楽用語で違いを説明することはできないので、貼り付けた映像をご覧ください。
ジャンルに収まるサウンドというよりも彼ら独自のサウンドのようだ。
高波にもまれてサーフィンをするのではなく、サーフボードに腹ばいになって、西に傾いた太陽を背に受け波にたゆたっているような気分になる。
(あっ、ボクはサーフィンはできないんです!・・・サーフボードに腹ばいになるだけ)
メンバーは3人で、いずれも有名なプロ・サーファーということだ。
特に、中心メンバーのケリー・スレイターという人は、5回も世界チャンピオンになった人だという。
素人の音楽だと思ってなめちゃいけませんよ。
収められた11曲はすべて3人のオリジナル。
どの曲も粒ぞろいで、夏の夕暮れの気だるさで一杯。
昔のサーフ・ミュージック・ファンのためには Not Your Slave という6曲目でエフェクトをきかせたそれらしいギター・フレーズを演っている。
心憎い野郎どもだぜ。