Z. O. A・・・250円の傑作CD | 洋楽と脳の不思議ワールド

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ブックオフの売れ残りCD、250円コーナーにはまってしまった。
3回目の探検に出かけ、またまた思いがけぬ幸運に巡り会った。
写真のCDだ。

Z.O.A(ゾア)という日本のインディバンドのアルバムで Burmma というタイトル。
この世界をボクが知ってるわけはないので、全くのジャケ買いだが、とんでもないインパクト。
すっかり参ってしまった。
ジャズコーナーに入っていたので、てっきり向こうのアシッド・ジャズかなんかだと思い買ったのだから、幸運としかいいようがない。
アヴァンギャルドの匂いがぷんぷんする音作りで、ハード・コアとかポジティヴ・パンクとかいう音なんだそうだ。
この世界ではマニアックな人気を誇っているらしく、このアルバムは傑作といわれているらしい。

まずギターがすごい。
くねくねうねったり、わめきちらしたり、ちょっと泣いたり、黒木真司というギタリストはすごい人だ。
このバンドのサウンドのキーマンなんだと思う。
バンドを作ったのはヴォーカルの森川誠一郎という人らしいのだが、このヴォーカルがまたなんとも不思議。歌詞は英語のようなんだけど、ほとんど聞き取れない。
意味を伝えるというよりも、声を記号として扱っているようだ。
だからヴォーカルという楽器だと思って聴いた方がいい。
さまざまな音が流れこんでいるようで、パンクの下地にファンク的な要素やノイズを加えたサウンドは独特。

プログレにも関心があるようで、Uチューブにキング・クリムゾンの 21th Century Shizoid Man を演っている映像があったのでアップしておきます。
他のアルバムは知らないけれど、この Burmma ではプログレの匂いは感じない。(ボクはプログレは苦手なんです)。
変拍子の曲が多いことが、プログレの影響といえば言えるんじゃないだろうかという程度。

バンドの結成は84年、いったん自然消滅したあと、森川、黒木、篠原貴仁(b)の3人で再結成され、ドラムやパーカッションや他の音は変動しながら活動していたらしい。

ちなみにこのCDには最後の7曲目にピアノが加わっているが、Anything Of Burmma と題されたこの曲では黒川の柔らかいギターとジャズピアノのようなタッチがからみあって静かな世界を描いていくのだけど、突然ブレイクして荒々しいパンクの世界へとなだれ込んでいる。
曲作りも素晴らしいし、演奏も素晴らしい。インディ・シーンの実力者ぞろいなのだ。
92年以降またまた活動を休止したらしんだけど、98年から今度は森川、黒木他5人のメンバーで活動しているそうだ。不定期らしいけれど。
インディ・シーンは81年にスターリンを見に行って以来ご無沙汰していたけれど、彼等のライヴなら行ってみたい、と思う。







「はじめまして。ZOAいいでしょう?!そのアルバムのレコーディングには、携わり(?)ました。全てのアルバム、シングル、凄いですよ、テクニックも、楽曲も。。。
「そう、上手い人しか、メンバになれませんでしたよ・苦笑。厳しかった。ドラマーは頻繁に変わってましたが、みんな、激ウマでした。(ゲスブにコメ残しましたー。)