カメラを構えても写真が撮れないって? | 劇団SHOW&GO FESTIVALのブログ

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みやたにです。

 

あけましておめでとうございます。

 

自称artist活動の初期が写真でした。

 

もともとフィルムカメラ派だったのですが、

 

2012年11月15日(SONY RX-1の発売日でした)に、

 

写真の先生のお薦めで人生初デジカメを買いまして、

 

その頃は嬉しくって、何千枚、何万枚も撮ったかも。

 

当時の作品には良いものが多く(文字どおり自画自賛!)、

 

今も自分なりに高く評価しているのですが、

 

ある時ぱたりと撮れなくなりました。

 

カメラを構えても不思議なことにシャッターを押す気になれないのです。

 

写真というのは対象を撮るモノではなくて、自分を映すんですね。

 

だからファインダーを覗いても自分の気持ちが入って行かないと撮れない。

 

絵を描くことを思えば想像できましょうか。

 

 

それにしてもシャッターが押せないなんて、と思っていたら、

 

先日、映画監督の小栗康平さんのお話しを聴く機会がありました。

 

名作『伽倻子のために』を撮られたとき、

 

もちろん脚本も書き上がっているのだけれども、

 

実は最初のスタジオ撮影でうまく撮れない。

 

もっともっと「引き」で撮りたい(=監督の表現を借りれば朝鮮半島と日本列島を同時に映すくらい引いて!)

 

でもスタジオだから、決まったレンズの画角以上には引けない。

 

で、どうしても納得がいかない。とか。

 

 

それで、次に北海道ロケに出るとき、

 

ロケから戻ったら取り直すかもしれないからセットを壊さないでね」とこっそり製作スタッフに予告して、

 

スタッフ全員をぞろぞろ連れて北海道に出掛けても、なんと1週間まったく撮れない。

 

それで、ああ自分の気持ち(作品との距離感?あるいは主人公たちとの関係?)が定まってなかったんだなあ。

 

と気づいて、

 

もう一度、考えに考えてスタジオ撮影から全部やり直した。とか。

 

 

僕(みやたに)の矮小な話とは比べ物になりませんが、なるほど。と膝を打ちました。

 

え?ぜんぜん違う?!

 

そうかなあ?