突発性自己免疫疾患の肺水腫と骨盤炎症を起こした症例の治療後 | 昭和動物病院Blog

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治療の始めは、ステロイド剤の免疫抑制量を使用しました。
これによって、骨盤の炎症もとれるため跛行も減少し肺水腫も軽減し呼吸状態も安定し、食欲も出てくるようになりました。
しばらく続けステロイド剤を漸減していくと、また症状がぶり返します。
ステロイド剤の漸減があまり出来ない症例でした。
よって、ステロイド剤を漸減するのと、併用してシクロスポリンをかませました。
これで、ステロイドの漸減が可能になり今はシクロスポリンのみでコントロールが可能です。
上記の写真は、症状が落ち着いて半年くらいたったものです。
骨盤の左右の厚さがほとんど同じくらいに見えるまで、炎症が落ち骨も落ち着いて来ました。
重度肺炎のため、心負荷が異常にかかり血液の逆流サインもはげしいものがありましたが、肺水腫が引き心不全のコントロールができたため、逆流サインもほとんど消失するくらいに好転しました。