「どうでもいい」
生まれ持っての性分なのか私は誰もやっていない事をするのが好きです。
いや、それはちょいとオーバーかも知れませんが絶えず開拓者の道を行く。
流行してしまったり大衆化すると他人にお任せし、自分は次へ行きたくなるという事です。
荒れ地を耕し農作物が出来る畑が出来ると又新しい荒れ地を探しに行きたくなる。
。。。。。。。
そんな自分勝手で気ままな俺様野郎の私がよくぞ飽きずに長い間自転車屋をやっているのか?
自分でも不思議でした。
ずっと、不思議に思っていたのですが最近になってその理由に気が付きました……
パイオニア精神にワクワクする思いは私自身の問題で他人様にとっては「どうでもいい事」です。
個人で楽しむ趣味みたいなもので「あなた勝手にやってなさい」のレベルのお話です。
でも自転車屋はお客様にとって「どうでもいい事」だけでは困るのです。
自転車屋に熱愛して飽きたから今日から「ハゲ頭研究店」です。
…などと訳が分からない事を始めたらどうなるのか?…と、いう事ですよ。
。。。。。。
思い返せば、私自身の自転車熱狂は高校2年で終わっているような気がします。
競輪選手の乗るトラックレーサーに狂ったように乗りまくっていた「ひとり自転車部」の頃。
なぜ?冷めたのか……高校に自転車競技部がなく自転車友がいなかった事と先の事を考えた時に「俺はきっと彼女が出来ない青春を送るのではないのか?」と言う最悪の事を考えた恐怖心からでした。
「俺が乗るのは自転車ではなく大好きなオナゴではないのか!」
幼い高校時代に本気で悩みましたよ😢
それからは「いかに女子にモテル男になるか」に狂い始めましたけれどね……
これはこれで又、他人様には「どうでもいい事」でした。
では……なぜ冷めている自転車を長い間職業にしているのか?
それは、熱愛を越えてしまっているからです……
冷静に自転車と向き合えるし「どうでもいい事」の自分の世界にこだわらない。
熱愛する主役はお客様であり店主はサポーターだからだと思うからです……
と、言っても私は自転車を嫌いではありません。
冷静に好きなのです。家族愛に近いちょうど良い温度なのですかねぇ……
何かを長く続けるという事は「冷静」であると言う事が大切なのでしょうね。
P、S、
姿形の外見だけで人を判断する事が無くなったように自転車を見る目も若い頃とは大きく変わりました。
どのようなメーカー工場でどのような設計の中で生まれた自転車なのか?
坂と風とトンネルや急カーブの多い我が横須賀の町で走りやすい自転車とは?
価格は製品に見合っているか?
一台の自転車を厳選し仕入れる事がより真剣になりました。
エセブランド品、まがい物ほど奇妙な形をしているように思えてなりません。
長い歴史を経て少しづつ進化しているオーソドックスで硬派なBAA自転車……
心震えますよ。
熱狂はしませんがね😊