忘れられない高校野球!武相vs日大藤沢
テーマ:高校野球応援団!押忍前回のブログで敗戦の悔しさと自己嫌悪にカンシャクを起こし暴れるのも良いではないか?とふざけた事を書きましたが、私は悔しさを露にした選手を一度だけ見た事があります。
清く正しく美しくを信条とする高校野球ファンからしたら、あまり褒められるような行動ではなかったと思いますが、私は彼の悔しさが手に取るように分かり感じ、むしろ…「もっと、暴れろ!自分の思いの丈を吐き出せ!」と心の底から彼を応援したい気持ちにかられました。
高校野球は高校3年間という限られた時間の中で、敗北感、自己嫌悪、後悔等の悔しい思いを知る事のできるスポーツだと思って、いつも観戦させて頂いています。
観客にとっては多くある試合のひとつの出来事も、当事者である選手にとっては青春時代の一生忘れられないの想い出となるからです。
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☆2012年 保土ヶ谷球場、武相高校vs日大藤沢高校。
2対2でむかえた9回裏1アウト満塁。
日大藤沢高校の攻撃でサード上空に上がった内野フライにインフィールドフライが宣告されました。
これで2アウト満塁。武相高校の内野陣は次なる作戦を練るために集まりますが、その間に日大藤沢高校の3塁ランナーが進塁し、ホームベースを踏み試合終了というユーチューブ動画でも話題となった試合です。
日大藤沢高校の選手は勝利に喜びながら試合後の挨拶に整列しますが、武相高校の選手はタイムをかけていた事を審判団に抗議し、誰も整列しません。
日大藤沢高校の選手は一旦ベンチに引き上げ状況を見守ります。
球場内は両校の応援席から怒涛の大声ヤジが飛び交い嫌なムードになります。
私が高校野球観戦で一番観客に怒れた時です。
高校野球観戦(高校生以外の人)のルールは試合に口出しをしない事だと思っています。
だから、高校野球観戦に拍手や声援はあってもヤジは絶対にあり得ない事なのです。
ましてビールや酒を飲んでの観戦など言語道断!
高校生同士の罵倒は(いけない事だと思いますが)彼等の問題なのと、自分たちで解決しろという気持ちから、あっても良いと思っています。
私にも高校時代はあったのだし、いけない事から学ぶ経験も多々あったからです。
武相高校選手の抗議、ベンチで成り行きを見つめる日大藤沢高校の選手。観客席のアホな大人やOBの下品なヤジ!
両校応援団と控え選手はお行儀がよく「さすがに甲子園出場経験のある伝統校は違うな」と思いました。
数分間の抗議の後、主審から場内へプレイの説明(ボールインプレイ)があり試合終了のサイレンがなりました。
両校整列の挨拶の時、最後まで悔しさを露にする選手が目に入りました。
好投を続けた武相高校のピッチャー君です。
怒りの声も聞こえ礼もそこそこに、チームメイトになだめられながらベンチへと向かいました。
日大藤沢高校の勝利の校歌が終わった後、武相高校ベンチ内から怒りと涙声が聞こえました。
納得の行かないゲームセットに彼は純粋な気持ちを抑えられなかったのでしょう。
やりきれない悔しさにカンシャクをおこす。
私がBMXレーシングチームを率いていた時も頑張った選手(優勝を狙える選手)ほど負けの悔しさを露に暴れたものです。
ヘルメットをぶん投げ!大声をあげる!
プロ野球の選手もグローブを投げつけ!ベンチの壁にパンチして骨折した選手がいるではありませんか…。
恥ずかしながら……私自身も青春時代にカンシャクで骨折の経験もありますし、自己嫌悪と悔しさで家の柱が歪むほどの大暴れの経験はあります。野球ではないですが……
青春時代とは「敗北感の記憶だ」とも思っています。思い通りにならなかった事の後悔と悔しさ。
一生懸命やればやるほどその悔しさは大きくなる。
私は多くの高校野球を見せて頂きましたが、この武相高校のピッチャー君への思いが一番強く心に残っています。
彼の素直さと純粋な気持ちが痛いほど伝わって来たからです。
今、どんな社会人となって活躍しているのでしょうかねぇ?
私は彼が高校野球や少年野球の指導者や監督になって欲しいなぁ…。と、思っています。
きっと、選手の悔しい気持ちをよく理解して指導して下さると思うからです。
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また、この試合には武相高校選手の怒りの伏線がありました。
1対1の接戦が続く6回表(だったと記憶しています)武相高校攻撃ランナー1塁でレフトへ打った打球がダイレクトキャッチと判定されアウトになります。またこの判定が遅く、ランナーは戻る事が出来ずWプレイになるというシーンです。
アウトと判定されましたが私が見る限りにおいてワンバウンドしていました。
審判は絶対なので判定に従わねばなりませんが、すぐに塁審が判定(コール)していればランナーも戻る事ができてWプレイは避けられたかもしれません。
そして、もうひとつ9回表2対1でリードされていた武相高校の攻撃でのホームベース上でのクロスプレイ。
セーフの判定。これはアウトでした。私はこのプレイが良く見える3塁側の前の席で見ていたからです。
たぶん、主審は6回のレフトフライがワンバウンドだった事を知っていたから、武相高校におまけしたのかなぁ…とも思いました。
アウトと判定されればここで試合終了であったのですが、2対2同点となり試合は続いたのです。
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高校野球ニュースや新聞マスコミは上手に編集するなぁ…と、いつも思っています。
この試合もそうでした。
選手の後悔の逆鱗に触れるようなプレイを掘り下げないからです。
ここがプロ野球報道との違いだとも思っています。
今年の横浜vs東海大相模の決勝でも9回裏の東海大相模校高校の「少々焦ったと思われる守備のプレイ」が、決勝サヨナラを生んでしまった事は大きく報道されませんでした。
きっと、東海大相模高校の選手にとっては大きな後悔で、悔やんでも悔やみ切れなかった事でしょう。
そして、そのひとつのプレイが選手の一生の記憶となり、いつかそれは良き青春時代の美しい想い出として昇華され「大きく花開く時が来る」のだと思うのです。
高校野球で学ぶ「敗北感」「悔しさ」「自己嫌悪」……
観客である私はそんな彼等が羨ましくてなりません。
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高校野球の決勝戦は今までに3回観戦したことがあります。
☆1976年 全国大会甲子園球場 桜美林(東京)vsPⅬ学園(大阪)の東西対決。
「オビリン、チャチャチャ!」と「打て!打て!PⅬ‼」の人文字応援が良く見える外野のスコアーボード横からの観戦でした。
観客席は80%が地元PⅬ学園の応援でした。
延長戦の末、レフトに大きく上がり外野フェンスに当たった打球をPⅬ学園のレフト君が取りそこね、桜美林高校のサヨナラ勝利となりました。
当時の甲子園球場はラッキーゾーンという厄介な金網フェンスがあったのです。
フェンスに当たったボールは素直にバウンドせずレフト君を困らせました。
閉会式の選手場内一周セレモニーでPⅬ学園のレフト君はうな垂れて目に涙をいっぱい溜めながら行進していました。
🌻当店担当のメリダの営業が桜美林高校のOBだと知り驚きましたよ。
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☆2005年 神奈川大会横浜球場 桐光学園vs慶応高校
前半、慶応高校がリードするものの桐光打線が爆発し逆転勝利。
優勝決定した時、応援スタンドのてっぺんで大団旗を掲げていた桐光学園応援団旗手が歯を食いしばって泣いていたのが印象的でした。
カッコ良かったなぁ……。ちなみに私は大団旗様の旗の下で夏の風を感じながら観戦するのが好きなのです。
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今年の横浜高校vs東海大相模高校の決勝戦。試合時間1時間40分という投手戦の好試合も一生忘れないだろうなぁ・・・・。
P、S、
海の向こうのツールドフランス自転車レースよりも高校野球!
ショーワの夏は店内ミュージック♪もコンバットマーチ!
地元には野球部、ブラスバンド部、応援団、そしてOB達がいっぱいいるのですよ。
横浜高校、東海大相模高校OBもいますしね。
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裏話を聞くのもこれまた楽しい。
横須賀高校、逗子高校で監督をされていた先生から聞いた話。
「なぜ?試合前のシートノックの練習は7分なのか?」
答えはスコアーボードのBSOの青黄赤の7つのランプにありました。
横須賀消防レインジャー部隊の元高校球児さんから聞いた話。
「なぜ?母校のユニフォームのストッキングに3本ラインが入っているのか?」
それは、甲子園への出場回数だそうです。
また、今年の試合を最後に卒業する野球部員に聞いた話。
ブラスバンドの応援マーチは大きな励みで自分の好きな曲を聞いて来て、それを練習して「選手のテーマ曲」として野球場で演奏してくれる。 感謝と共にとても感動したそうです。
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そう言えば、30年以上も前の話ですが・・・・
BMXレースの全日本選手権で大阪に向かっていた真夜中の東名高速道路足柄サービスエリアで横浜商業高校(Y校)の甲子園行のバスと遭遇した事がありました・・・
選手、ブラバン、バトン部、応援団、またまた父兄、応援の人達を乗せた大型バス20台以上が駐車場に入って来ました。
同じ全国大会に向かう者同志だと思いましたが、高校野球の規模の大きさに驚きました。
坊主頭の野球部員がサービスエリアにいる多くの人から「がんばれ!」と声を掛けられていました。
BMXの選手には誰も声を掛けてくれない・・・・うう。
それに……BMXの我が横須賀フォックスはいつも観光バス1台だけだっただし。