本日の昭和電機システムエンジニアリングブログ
は中日本エリア担当よりお届けいたします
今週は千葉県のユーザーさんに送風機のメンテナンスに行ってました
工業炉に搭載されている#2ターボファン、ベルト駆動式、2.2kW、型式S2GFR-203AMです
以前ユーザーさんがご自分で部品交換され、
短期間で異常音がするとのことで、工業炉メーカーさんが持ち帰ってきた部品を分解調査しました
今回は当社が現場調査をかねて部品交換することに ・・・・・・
その中でも特にグリースについてクローズアップします
以前、工業炉メーカーさんに持ち込み頂いたものはグリースが黒くトロトロに柔らかくなってました
今回は • • • グリースがガチガチに
グリースを取り出してみると • • •
ガチガチでまるでゴムみたいになってました
軸受箱カバー側も • • •
きれいに剥がれました
ゴムのパッキンのよう
これではグリースの役目をしておらず、
グリースアップしたとしても新しいグリースが入りません
ユーザーさんに聞いてみると・・・・・・
当社指定のENSグリースに対し、耐熱性の高い
モリブデングリースを入れているとのこと
外した軸•軸受•軸受箱ASSYを手回ししてみると
やたらと重いです
当社指定のENSグリース
基油 エステル系合成油
増ちょう剤 非石けん系のウレア
添加剤 酸化防止に優れたもの
用途 高熱箇所、ころがり軸受
特徴 耐熱性•耐水性が高い
モリブデングリース
基油 鉱物油
増ちょう剤 石けん系のリチウム
添加剤 モリブデン
用途 荷重のかかるもの
エンジンの組み上げ
特徴 耐圧性が高い
耐水性•耐熱性が低い
やわらかい
この異種グリースが混ざるとどうなるか調べたところ • • •
グリースが変質し、凝固や液化により性能が発揮されない場合があるとのこと
これでは回転不良で異常音も発生します
ちなみに!
グリース以外に関しては、軸受やプーリーの芯出しはできており
振動値は正常で、羽根車は粉塵付着によるアンバランスもありませんでした
送風機の軸受グリースアップは頻度を週一で、
ENSグリースをお使いいただくよう打合せさせていただきました
ついでに16kgペール缶より、使い勝手のよい400gカートリッジ式を
おすすめして、任務完了
また、メーカー問わず不具合調査をかねてメンテナンスいたしますので
お声がけください
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