昭和電機のホームページでは、カタログや取扱説明書をはじめ、製品の外形寸法図や性能曲線などの技術資料が簡単にダウンロードいただける事は皆様ご存じの事と思いますが
本日お電話頂いたお客様より、こんなお問い合わせがありましたのご紹介を
電動送風機・高圧ターボシリーズのKSB-H15(3.7kw/IE3)のご採用を検討頂いているのですが、性能曲線図をご覧になり、『消費電力W』の曲線が風量で40m3/minを超えたあたりで、搭載モータの3.7kw以上になるけど、それ以上の風量で使っても大丈夫
との内容です
確かに一見、モータ出力を超えているように思われるかもしれませんが、結論としては大丈夫です
ここで記載している『消費電力』とは、電源からモータに流入する電力(入力)を表しており、実際にモータが仕事をしている動力(軸出力)ではないので40m3/min以上の使用も問題ありません
要はモータ3.7kwというのは出力の事で、性能曲線図に記載しているのは、そのモータを使って送風機を運転する際の入力消費電力という事です
では、どうして『消費電力=軸出力』では無いかと言いますと・・・
入力された電力の全て100%が軸出力に替わる訳ではなく、電力の一部が下記の電力損失となる為で
①モータ内の磁界変化に伴う電力損失
②電流がコイルを流れる抵抗による電力損失
③軸受や冷却ファンなどの機械的な電力損失
④それ以外(漂遊負荷損)の電力損失
昭和電機が『消費電力』の表現を採用した訳は、高効率モータ(IE3)の搭載に伴い、この消費電力が電力会社に支払う電気代に影響し、電気料金やCO2排出量などが客様でも計算出来る事で性能曲線図を有効に活用頂こうと考えたからです
コアなお問い合わせから、ベタなお問い合わせまで、お気づきの点はなんなりとお電話下さいませ
昭和電機札幌
TEL 011-792-8175