「お子様ランチ」
今ではファミレスで見ることの方が多いのでしょうが、私が子供の頃は
デパートの王道!コロナの影響も有りますけど、デパートの苦戦はやはり
「夢」が少なくなったのが原因と思っています。
昭和時代には、親の機嫌が良くてデパートに行けるとなると一番いい服
を着てお出かけする、まさに「晴れの日」でした。
お子様ランチは格別な美味しさがありましたね。
元祖「お子様ランチ」は、1930年(昭和5年)、日本橋三越の食堂部
主任・安藤太郎氏が考案した「御子様洋食」(当時30銭)。名称は
お子様ランチ」ではありませんが、この「お子様洋食」が、旗を立てた
型抜きご飯など、後にお子さまランチの定型となるスタイルをつくった
歴史的メニューです。
当時のメニュー内容は...・型抜きご飯・コロッケ ・ハム・ナポリタン ・
サンドイッチ。ご飯とサンドイッチが両方ついてくるのがユニークです。
『お子様ランチ』という名称をはじめて使用したのが上野松坂屋。
考案されたのは1931年(昭和6年)お花見のメッカであり、動物園も
ある上野は、とにかく子連れ客で賑わう街でした。今以上に「子ども
も楽しめる観光地」という状態だったそうです。で、松坂屋のコックさん
たちが「子ども向けの洋食メニューを」と考え出したのが、「お子様ラン
チ」でした。
親子三代で語れる長い歴史を持ったメニューです。
この世のモノとは思えない程の贅沢な気分にさせて
もらった格別な思い出です。
ご一読ありがとうございました!