ススキの穂が日の光を浴び、風に揺れてなびく。

眩しい。

 

 

俵山駐車場に着いた。

車がいっぱいで、駐車スペースはあるだろうか。

運良く1台分のスペースがあった。

 

半数が俵山登山、半数が展望所からの眺めを楽しむために来ているのだろうか。

 

登山靴に履き替えて、登山するつもりで、歩き始める。着衣は、アンダーウェア一枚とシャツ一枚。ちょっと寒く感じるけど、登山であればこれくらいか。

 

 

ススキの原を見るつもりでやって来て、桜の紅葉を見ることになった。展望所へ続く並木に桜があって、その桜が紅葉している。

 

ま、熊本で桜の紅葉を見るとすれば、これがベストではないか。もう10年くらい前になると思うけど、木曽駒ヶ岳登山のとき、駒ヶ根の公園で見た桜紅葉(さくらもみじ)は、深紅にして深い味わいを見せてくれた。そういう桜に比べれば、熊本の桜であれば、これがベストに違いない。そしてこの桜紅葉もまた晩秋を感じさせてくれるのではないか。

 

 

それから俵山登山路を登り始めたのであるが、ススキの原の途中に数本の桜の木があって、なかなかに色鮮やかな紅葉である。

 

 

(続く)