八代市の東片自然公園、777石段のある登山口から竜峰山を歩き始めた。
もうすぐ8合目広場に着くという、その上り坂に差し掛かったとき、標識があった。
左へ山腹を下ると、5合目広場に至る道。
はじめはそんなつもりはなかったけど、ふと「この路を行ってみよう」と決めた。
まだ一度も通ったことのない路である。おおよその位置関係は頭の中にイメージされている。それがホントかどうか確かめてみる。
ほとんど人が通らないような、心細いような路を歩いていると、そうのうちに8合目広場に続く林道に出た。
この道はコンクリート、SUVであれば車でも入れるだろう。
この時点で「このまま道を下れば、らくらくコースと合流するはずだ」。そう思って歩いていると、予想していたとおりの合流点に至る。
それから先は、もう慣れ親しんだ道。五合目広場に着いたとき、ようやく持参している菓子類をたべながらひと休み。
ここで一つ思いつく。麓の川田熊野座神社まで山路を下ってみよう。
かつて九州電力の高圧電線鉄塔のところで道がわからなくなったことがある。そのときは五合目広場まで来た道を上り返した。なので、もう一度、行ってみて、道を探してみよう。
そう思い、下り始める。前に道迷いした鉄塔付近に近づくと、周囲と道とを注視しながら歩く。すると、確かにちょっとわかりにくいけれど、「あ、これが路だ」とわかる。
探してみても目印のピンクリボンなどはないが、路が真っ直ぐに下りている。
「お、これは間違いない」。
そうして麓の川田熊野座神社までの急な坂を下りた。
その途中に分かれ道になっている箇所があった。熊野座神社に行かず、そのまま真っ直ぐに進んだとしたらどこに続くのだろうか。次回また探検してみよう。(続く)