天草の苓北町富岡海岸にやって来た。

 

例年、7月になるとハマボウ群生地を訪れる。しかし6月に天草を旅することがあっただろうか。天草に咲く花を探し歩く旅でもある。

 

車を走らせている間、車窓から目にしたのはデイゴの花だった。道路沿いの複数箇所で満開の赤い花を見かけた。デイゴの花、ブーゲンビリア、そしてハイビスカス。この3つの花を見るために、今回やって来たと言って過言ではない。

 

 

富岡海岸の四季咲岬灯台を訪ねて、富岡園地に来てみると、まさしくブーゲンビリアがなんというか、無造作に咲いている。

おお、これは。

はじめは意図的に植樹されたのかもしれないが、数年を経過する内に放置され、ほぼ自然のままに生息するようになった。そのような感じなのだ。

 

 

そしてハイビスカスも目についた。まだ咲き始めたばかりで、ほとんどはまだつぼみ。一輪、二輪とようやく咲いた。そんな感じがする。

 

 

富岡園地から木の階段を上り、四季咲岬公園、そして四季咲岬灯台へと歩みを進める途中の道ばたでハイビスカスの花と出会った。

 

 

灯台に行ってみると、一人の男性がいた。上半身裸になって日光浴をしているところだったので、慌ててポロシャツを着用し始めた。「あっ、すみませんでしたね。まさか人が来るとは思わなかったですね。」「あ、いや~」話をしてみると東京から来た人である。それにしては富岡についてやたらと詳しいと思っていると、元々は天草の出身で、今は東京に居るのだという。

 

 

灯台から海に向かって右側が有明海、左側は東シナ海。もう中国大陸まで遮ることのない大海原が広がっている。(続く)