気が向いたときに一人でふらっと出かけたくなる山がある。それは南阿蘇外輪山の一つである俵山。
俵山は九州百名山の一つに数えられている。山頂からスケールの大きい阿蘇のカルデラを一望できる。季節ごとの高原の草花に出会うことができる。
雨が上がった翌日、ふら~と西原村俵山交流館萌乃里にやって来た。
午前10時過ぎ。ゴールデンウィーク前のこの時季、ちらほらと観光客が集まりつつある。第二駐車場に車を止めて、野焼きが終わった後、緑の草原になったばかりの丘の上へと歩き始める。
これが結構な急な上り坂なので、すぐに息が上がる。これまで何度「や~めた」と途中で引き返したことか。この日はまぁ「それでは情けない」と鉄塔の場所くらいまで上って周囲を見下ろす。暑さはそこまでなく、気持ちがいい。
所々に立てられている標識のリボンが風に吹かれて真横になっている。思う以上に強く風が吹いている。
草原の部分を上りきって、樹林帯の前までやって来た。(続く)