ある地方の温泉地で硫化水素中毒による死亡事故が発生した。地球科学の研究者・青江が警察の依頼で事故現場に赴くと若い女の姿があった。彼女はひとりの青年の行方を追っているようだった。2か月後、遠く離れた別の温泉地でも同じような中毒事故が起こる。ふたりの被害者に共通点はあるのか。調査のため青江が現地を訪れると、またも例の彼女がそこにいた。困惑する青江の前で、彼女は次々と不思議な“力”を発揮し始める。

 

 

イオンモール熊本の蔦屋書店にて「ラプラスの魔女」シリーズを手にした。東野圭吾をもう少し読み進めようとしたときにたまたま目についた。

 

「ラプラスの魔女」「魔力の胎動」を購入。

この後、『魔女と過ごした七日間』が発売予定なので、この三部作を読むつもり。

 

さて、「ラプラスの魔女」はフィクションとしての構成要素がアトランダムにちりばめられていく始まりは好奇心に引っ張られていく。これはいつものことだけど、やがて物語の核心に触れ始めると、世の中にこれほどの絶望、そして不幸というものがあるだろうかと暗澹たる気持ちに陥る。

 

 

ああ、これが東野圭吾だったか。

ここから目を背けることなく、向かい合わなければならない。

 

 

やがて青江の目の前でラプラスの魔女の謎が解明されていく。

研究者・青江、刑事・中岡、数理学研究所・羽原、映画監督・甘粕、ラプラスの魔女。

次第にそれぞれのパーツが空白を埋めるようにして事件の輪郭が明確になっていく。

そして迎えるクライマックス。

 

ああ、広瀬すずの映画も観たいな。