東野圭吾『秘密』、『夢幻花』そして『片想い』の次に読むにはちょっと気が重いかなと思いつつ手にとったのは、凪良ゆう『流浪の月』。
少し前に凪良ゆう『汝、星のごとく』、『星を編む』を読んだばかり。
さて、これはなんというか文学的というか、世間的にはちょっと変わった人の話であり、気分的には気持ちが暗く沈みがちになるというか・・・。
裏表紙
家族ではない、恋人でもない――だけど文だけが、わたしに居場所をくれた。彼と過ごす時間が、この世界で生き続けるためのよりどころになった。それが、わたしたちの運命にどのような変化をもたらすかも知らないままに。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した息をのむ傑作小説。本屋大賞受賞作。
『流浪の月』は映画化されている。
観てはいない。
映画では更紗(さらさ)を広瀬すずが演じる。
映画では物語がどのように描かれているのだろうか。
小説は、更紗の独白、文の独白が続くが、映画も同じなのか。
本を読み始めると、すぐ物語に吸い込まれ、いつしか没頭している。
これは悲しくて美しい物語だろうか。
現実において関りをもったと仮定すれば、おそらくはそのように思わないだろう。
しかしながらマッカラン(ウィスキー)を買いに行って、できることならオールドバカラのウィスキーグラスで飲みたいと思う。