妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。その日から杉田家の切なく奇妙な“秘密”の生活が始まった。映画「秘密」の原作であり、98年度のベストミステリーとして話題をさらった感動の長編、文庫化。

 

 

もしかしたらこの本のことをどこかで聞いたことがあるような気がするけど、気のせいかもしれない。ま、何も知らないというのがホントのところか。

 

他の作家の本と並行して読んでいると、東野圭吾の筆力により物語に引き込まれる。その筆力の凄まじさに圧倒される。もはやこの物語から逃れることができない。

 

しかしながら物語のオシマイが近づくにつれて気まずいというか、イヤミス風な展開。

『白夜行』『幻夜』を読んでいるときのような・・・。

 

 

本から逃げ出したくなるのをぐっとこらえて読み進めると、喜劇的な成り行きに落ちることなく、ハッピーエンドに着地しそうな流れになり、安堵する。そして迎える結末は・・・。

 

いや~、東野圭吾は凄い。