いつものように熊本県営駐車場に車を置き、熊本県地域交流会館パレア&鶴屋百貨店に入る。エスカレーターに乗り、5階通路に出る。その通路の手前にスポーツ用品コロンビアの専門店がある。この店はタローに教えてもらった店で、ここでトレイルラン用シューズと普段履きシューズを買ったことがある。
この日は軽トレッキング用シューズ一足と焚き火用の難燃性シャツ一枚を購入。
気持ちが塞いでいるとき、買い物をして散財するのは気晴らしになる。
このときは「ほんとにそうだなぁ」と実感。
さて、それから鶴屋休館7階の飲食店街を通り抜けてエレベーターを利用して1階に下りる。
鶴屋百貨店裏口から出て、蔦屋書店下通へ。
新刊本コーナーで単行本を一冊、川上弘美『恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ』。
久しぶりに川上弘美を読んでみようと思う。ほかにもう一冊、青山文平『やっと訪れた春に』。
川上弘美は『センセイの鞄』を読んだことがあり、これにはいたく心を揺さぶられた。その他の川上弘美はよくわからない感じがして読んでいない。それ以来の川上弘美。
『恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ』というタイトルが飛んでいる。
なんだ、これは?
ま、ともかく読んでみる。
会話が、徹頭徹尾、面白い。
帰国子女といっていいのかな、カルフォルニアで幼年時代を過ごした者たちが、東京でときどき会って酒を飲んだりするのだけど、それって、いやその酒を飲むシーンのことだけど、『センセイの鞄』もまた主人公がセンセイと居酒屋で酒の飲むシーンが続く。そのシーンが好き。
話が先になるにしたがっておもしろくなる。ブログや日記のようにリアルな日常生活を綴るドキュメンタリーのようでありながら、ファンタジー。
ハイセンスだけど、シュール。
なんだかよくわからないけど、魅かれる。
ふわふわしてよくわからないから、何度でも読み返して楽しむことができる。