9/24(日)阿蘇の高森に行こうとしていた。
清栄山登山、そして休暇村南阿蘇ファミリーオートキャンプ場をのぞいてみよう。
そう思っていた。
西原交流会館萌の里を通過するとき、
「高森は遠いなぁ。俵山に登ろうか」
と思う。
そのときの外気温が26℃。
涼しくなった。
そうして俵山峠登山口の気温が21℃。
おう、これなら気持ちよく山歩きができる。
そのときの調子次第、途中で引き返してもかまわない。
足元にゲンノショウコの小さいけれど、力強い色。
草花の数は少ないけれど、俵山といえば、芒(すすき)。
今回は芒の原がテーマ。
行けど萩行けど芒の原ひろし/漱石
これは漱石が旧制五校教師として熊本に赴任していたときの句。
掛け合い漫才のような小説『二百十日』において阿蘇登山の途中、雨に降られ、芒の原にて遭難しそうになる場面がある。
南阿蘇外輪山の俵山とは、その場所を異にするけれど、芒の原においてこちらも負けてはいない。
登山口から歩き始めると、あっちを眺め、こっちを眺め、なかなか先に進まない。
この頃はすっかりそんな歩き方が身についてしまった。(続く)