私にそっくりな、もう一人の私がいる!?
函館市に生まれた氏家鞠子は、18歳。
札幌の大学に通っている。
最近、自分に瓜二つの女性がテレビに出演していた、と聞いた――。
小林双葉は、東京の女子大生で20歳。アマチュアバンドの歌手をしているが、なぜか母親からテレビ出演を禁止される――。
鞠子と双葉、この二人を結ぶものとはなにか?
現代医学の危険な領域を描く、迫真のサスペンス長編。
池波丈太郎の『真田太平記』を読み続ける間、あれやこれやと文庫本を手にとった。
その中の一冊が東野圭吾『分身』。
『真田太平記』も読み易くて、面白くて、飽きのこない、申し分ない娯楽小説であるが、東野圭吾が負けてはいない。ジャンルが違うので比べても意味はないと思うけど、読み易くて面白くて、何をおいても先を読まずにはおれなくなるという点において東野圭吾は特別。
長編なのだが、2、3冊を併読していても、『分身』の方を先に読み終える。
いや~、またしても暗い小説と沈みかけたけど、オシマイのところが明るく希望が持てたので、すこぶる気分がよかった。
ぷにょさん、久しぶりに東野圭吾を読みました。
まだ数えるほどしか読んでいないで、この先も東野圭吾を楽しむことができそうです。