新潮文庫『ティファニーで朝食を』が宇城シティーモール内蔦屋書店に平積みにしてあった。
オードリー・ヘプバーンの同名映画を観たことがある。
NHK-BSの深夜放送だった。
と、ここで文庫本の裏表紙
第二次世界大戦下のニューヨークで、居並ぶセレブの求愛をさらりとかわしながら、社交界を自在に泳ぐ新人女優ホリー・ブライトリー。気まぐれで可憐、そして天真爛漫な階下の住人に近づきたい、駆け出しの小説家の僕の呼び鈴を、夜更けに鳴らしたのは他ならぬホリーだった・・・・・・。
映画はミッドナイト・シアターだったが、すっかり目が覚めて食い入るように観た。
それが脳裏に焼き付いている。
鮮烈な印象を残したといっていい。
ホリーという謎の多き若い女性。
そして、これから世に出ようとする前の売れない若き作家。
この作家が、著者トルーマン・カポーティなのだから、物語の内容がどれほど荒唐無稽のファンタジーだったとしても、リアルな生活描写という側面を持っている。
舞台は、第二次世界大戦中のニューヨーク。
興味を引く要素が満載。
しかしながら、なんといっても、映画ではオードリー・ヘプバーン、小説ではホリー・ゴライトリーの存在が圧倒的に迫って来る。
ハラハラドキドキさせずにはおられない魅力を放っている。
本もよかった。