烏帽子岳山頂。

 

山頂にてしばしの時間休憩すると、下山開始。

 

下山は、登って来た道を引き返すのではなく、草千里の反対側に下りる。上り道はそうでもないけど、雪の下り道こそ気をつけて歩かなければならない。

 

チェーン・アイゼンを持ってくればよかったと少し後悔する。だけど、家を出るときは、烏帽子岳に登ると決めているわけではなかった。車道が凍っていて、車が通れなかったのかもしれない。山を歩かなくてもよかったかもしれない。行き当たりばったりで行動しているのだから・・・。

 

 

用心しながらゆっくり慎重に坂を下ったから、特に危険を感じることはなかった。

 

 

刻々と変化する景色を楽しみながら歩く。

ときには後ろを振り返る。

 

 

雲に隠れていた太陽が雲の間から顔をのぞかせることがあり、自分の影を雪の上に見せてくれる。

ああ、誰もいない。

ひとりきりなのだ。

このところずっとひとりになるよう行動しているのかもしれない。

おそらくは犬・猫がある日突然姿を消してしまうように・・・。

 

 

さて、古坊中と草千里ケ原との分岐に至る。(続く)