蔦屋書店のあるコーナーに平積みされている文庫本。

アニメ映画の原作本のようだ。

著者も作品も知らない。

ただし、これは本屋大賞受賞作。

ならば試しに読んでみようか、と気持ちが動く。

本屋大賞を読んで面白くないはずがない。いつも親しんでいるような本とはちょっと違うようだけど、たまには異なるジャンルの本を読むのもいいだろう。そう思うと、文庫本(上)(下)を手にとり、蔦屋書店自動精算機に向かった。

 

 

そうしておもむろにページを開いて読み始める。

「あ~、これは失敗だったかな~」。

なぜなら主人公が中学1年生の女子。

それに童話の世界のような物語。

気が進まないけれど、少しずつ辛抱して読み進めるほかない。

 

そうして前置きの段階というか物語の設定の説明が終わり、不登校の理由が明らかになるところから、ようやく主人公の身の上話に引き込まれる。

 

あ、ここで裏表紙

学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような建物。そこには少女が待ち受け、こころを含め、似た境遇の7人が集められていた。城に隠された鍵を探すことで願いが叶えられるという。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。本屋大賞受賞作。

 

幾度か本から気持ちが離れそうになる。それを我慢して(上)巻を読み終わる頃には、俄然、興味が湧き出るようになる。そすして(下)巻。

 

 

裏表紙

学校での居場所をなくし、家に閉じこもっていた“こころ”は、部屋の鏡をくぐり抜けた先にある城に通うようになる。そこで出会ったのは、境遇の似た仲間たち。7人それぞれの事情が少しずつ明らかになるなか、城の終わりの日が刻々と近づいてくる。鍵は見つかるのか、果たしてこの中の誰の願いが叶うのか――。ラストには驚きと大きな感動が待つ。本屋大賞受賞作。

 

 

う~む、謎解きが進むにつれてこの小説の全体像が明らかになっていく。