池波正太郎『鬼平犯科帳7』収録の『泥鰌の和助始末』。

 

人が違ったように剣術の稽古に励んでいる平蔵の長男・辰蔵が、清水門外の役宅にやってきて語った五十がらみの男とは誰か。

長谷川平蔵の脳裏には、ひとりの剣客の顔貌が浮かびあがる。

もしや・・・・・・

松岡重兵衛ではないか?

一方で、若いころに、大工小僧と異名をとった盗賊、泥鰌の和助。

松岡重兵衛に接近し、盗めに誘う。

 

和助の狙いは盗み細工を施した小津屋。

奉公していたせがれを死なせた小津屋。

死んだせがれの敵討ちに小津屋に押しこむことにした。

 

ところがもう一方で、仲間に引き込んだ不破の惣七が盗んだ金を横取りしようと企んでいる。

火盗改め方、和助と松岡重兵衛、そして惣七たちの三つ巴の展開。

 

 

一読後、ストーリーがこんぐらがってしまったので、頭の中を整理するために再読した。

再読後はスッキリとしたけれど、もう少ししたらまた『泥鰌の和助始末』をときどき読み返す必要があるかもしれない。

いや、もう大丈夫かな。