7/24(日)南阿蘇外輪山の裾野にある一の峯、二の峯。
寝すぎて頭も身体もボンヤリしている。
重い身体を動かして野山に足を踏み入れる。
残念ながらめぼしい草花を目にすることがない。
地味ではあるが、たぶんこれはアソノコギリソウ(阿蘇鋸草)。
よくは知らないけど、葉の先がギザギザしているのでたぶんそうじゃないかな。
これは登山路の脇に見かけると、歩いている間、ずっと花を見続けることになる。
草原のなだらかな上りから、大きい岩がごろごろしている一の峯の山頂手前で一休み。
すると、山頂から下りてくる若い女性とすれ違う。
挨拶をして
「何か花は咲いていましたか」
と言うと、スマホを取り出して
「この花は何ですか」
と差し出す。
「あっ、マスクを車に置いたままだけど・・・。」
女性は構わずスマホの画面を指し示す。
横向きに画面をちらっと眺め
「ああ、これはギボウシじゃないかな。葉っぱの大きいオオバギボウシ。」
それからここに来るまでに見かけた萩や藤袴について話をすると、なんとその女性はメモ帳を取り出してペンを走らせる。
「フジバカマ?」
「藤の袴で、フジバカマ。」
上品なブラウン色の山ガールファッションに身を包んでいる。
今でもそうだろうけど、きっとこの人は根っからの山好きになるだろうと、好ましく、微笑ましく下山する姿を見送った。(続く)