川上弘美『森へ行きましょう』を読み終えたとき、何気なく宇城シティーモール内TSUTAYA書店を眺めていると、あちこちに伊坂幸太郎『クジラアタマの王様』が平積みにして置かれている。
ま、どんな本なのか、見当がつかないけれど、ここらで伊坂幸太郎を読むのもありかと手に取った。
タイトルも章のタイトルもファンタジーなので、その内容が全く想像もつかないけど・・・。
ここで裏表紙
記憶の片隅に残る、しかし、覚えていない「夢」。――製菓会社の広報部署で働く岸は、商品への異物混入問い合わせを先輩から引き継いだことを皮切りに様々なトラブルに見舞われる。悪意、罵倒。感情をぶつけられ、疲れ果てる岸だったが、とある議員の登場で状況が変わる。そして、そこには思いもよらぬ「繋がり」があり・・・・・・。伊坂マジック、鮮やかなる新境地。
いやはや話の展開が意表をついて実に面白い。
そんなつながりがあったのか。
それでどうなるのか。
どんどん物語に引き込まれていく。
そのスピード感がたまらない。