7/7(木)八ヶ岳。

 

 

午前6時、オーレン小屋を後にして夏沢峠に向かう。

 

 

樹林帯を歩いていると、ほどなくしてヒュッテ夏沢に到着。小屋は閉鎖中である。しばらくここで休憩。

 

 

そうしてようやく急坂を登り始める。

「稜線に出るまでが急だな」

とつぶやくと、山岳ガイドさんから

「すでに稜線を歩いている」

と説明を受ける。

ああ、そうだったのだ。

 

樹林帯を抜けると灌木になり、そして森林限界を超える。

 

 

岩稜に足を踏み入れると、高山植物の花々が出迎えてくれる。ガイドさんから何度も花の説明を受けたけれど、はなから覚える気がない。覚えたと思ってもすぐに忘れるから。後でネット検索すればいいではないか。

 

そして下山後の今になって検索してみると、オヤマノエンドウ、ミヤマキンバイ、チョウノスケソウ、コケモモ、ヤツガタケキスミレ、ミヤマシオガマ、イワヒゲなどが続々と現れていた。

 

 

そうこうしているうちに硫黄岳の大きい山体が目の前に現れると、それから山頂までは「は~は~ひ~ひ~」息を荒げながらの山登り。やっぱり標高が高いせいなのか、息苦しい。ほとんどの人は特に変わりなく平気な様子だが、“がね”の息づかいの荒さに「あ~たは、煙草による肺疾患だ」と言われてしまう。

 

 

それでもなんとか硫黄岳の山頂に到着。それまで覆われていた雲が風に流されはじめた。だけど山頂からの眺望はまだない。長居は無用。すぐに下山。というか、前方の横岳に向かって歩き始める。(続く)