7/6(水)八ヶ岳。
オーレン小屋の夕飯は午後5時。小屋で地ビール、日本酒(真澄など)、ワインが飲める。オーレン小屋のメイン・ディッシュは馬肉なのだが、この日は馬肉のすき焼き。スライスした生肉の塊が無造作に乗せられてワイルド。
なぜオーレン小屋で馬肉なのかというと、信州の上田などでは昔から馬肉が食べられるという。馬肉といえば熊本だと思っていたから、信州も馬肉を食べる伝統があると知り、親近感を覚える。
さて、この日の夕飯は八ヶ岳登山の前祝というか、もうほとんど宴会である。“飲めや歌え”の大騒ぎ、に近い。ひとつにはこの日のオーレン小屋は“うき山の会”11人の貸し切り。
到着後明るいうちに入浴した桧風呂は、「熱いので気をつけて」というブロガーさんからのアドバイスがあったけれど、熱湯が沸き立つ前に入浴を済ませてしまったようなもの。入浴後でスッキリさっぱりとしている。
標高が2000mを超えるアナザーワールドに足を踏み入れた高揚感がある。天気はよさそうだし、翌日からの八ヶ岳縦走に向けた期待感がある。かくして宴会のごとき有様にならざるを得なかった。
夕食を済ませてもまだ高揚感冷めやらず、小屋の外に全員が集まってにぎやかなひとときを過ごした。
山岳ガイドさん2人とオーレン小屋のスタッフもいる。なにしろ貸し切りなのだから・・・。
翌日に備えて午後7時に就寝。ベッドに横になると、夕立ちというか、凄まじい豪雨。しかしながら激しい雨音を聞いているうちに、疲れと酔いのせいか爆睡。
翌朝4時ごろ目が覚める。晴。台風一過。静かな朝を迎える。台風が晴天を連れてきてくれたようなものだ。
この時点ではピクニック気分であり、まだ登山に来たという実感がない。(続く)