7/2(土)球磨郡あさぎり町の白髪岳。
登山口から猪ノ子伏(いのこぶし)まではなだらかな登り。
落葉樹を主とした二次林の中を進む。すぐに右が植林となり、その境界線に沿っていく。
植林帯を抜けるとモミの太い樹影が視界に入ってくる。
いよいよ「伐られたことのない森」が始まる。
樹林の中の小広い鈍頂の猪ノ子伏をすぎると、しばらく起伏の少ない稜線歩きとなる。ヒメシャラが群生する1260mピークから大きく下ると、鞍部にひときわ目立つモミの高木が立っている。ここから1374mピークへの登りがはじまる。
傾斜があり、本コースの踏ん張りどころだ。
高度を上げていくとブナが多くなってきて、登りつめるころには枝ぶりの堂々とした老木の間をぬっていくようになる。
1374mピークを過ぎると白髪岳の頂上が視界に入る。
防除ネット内の日本庭園風の茂みを眺めながら行くと三池神社に出る。周囲に湿地があったといわれ、水の神様として球磨地域の信仰を集めてきたそうだ。(山と渓谷社 吉川渡著 分県登山ガイド42『熊本県の山』から引用)