白川を旅する。
熊本市の桜山神社に参拝。
明治9年熊本で神風連の乱があった。その神風連資料館が、神社、烈士の墓とともにある。これまでに3回来たことがある。
ここで神風連に関する書籍を購入したけれど、いまだに未読のまま放置している。いや、もう、何をどうするということもない。武士という身分をはく奪され、神のお告げ、宇気比に従い行動を起こした明治という時代に思いを馳せるのみ。
三島由紀夫『豊饒の海』シリーズ 第2巻『奔馬』に神風連の乱がとり上げられているが、執筆のとき取材のために、三島が桜山神社に足しげく通った、資料館の中に三島由紀夫のコーナーが設けられている。
『奔馬』を、ま、ざっと流し読みをしたことがあるけれど、若干の胸騒ぎを覚えないわけではないが、さほどの感慨はない。
桜山神社にまさに桜が咲いている。神社の一帯がこんもりとした緑に覆われている。
余談であるが、神風連資料館において記帳したのであるが、その名前を見て
「あ、○○さんですね」
と声をかけられた。
初めての人から〇〇と呼ばれたことはない。
普通は、誰も読めない漢字の苗字なのだ。(続く)