9/4(土)加勢川源流を訪ねて水前寺成趣園(すいぜんじじょうじゅえん)にやって来た。
北門の出水神社から池回りの道を歩いて正門前の広場に至る。
ここに古今伝授の間がある。古今伝授の間については、入園受付でもらったパンフレットから引用させてもらおう。
細川幽斎公が後陽成天皇の弟、智仁(としひと)親王へ古今伝授したのが、京都御所内にあった、この古今伝授の間。大正元年11月、細川家にゆかりのある、ここ水前寺成趣園に復元された。古今伝授が行われた空間として現存する「日本唯一の建物」。
古今伝授の間の玄関前に立つと、中にいる人の声が聞こえる。大勢の人がいるようである。池を眺めながら「抹茶でもいただくか」そう思っていたけど、コロナのご時世において控えたほうがよかろう。そう判断した。
古今伝授の間を通り過ぎたところの緑陰において、長椅子に腰掛けて池を眺める場所がある。西洋人女性が一人、長い時間、池を見つめている姿があった。なにか瞑想しているかのようである。哲学的な雰囲気が漂う。精神的修養のようなものと似つかわしい庭園である。
そういう人の邪魔をしてはいけないのだけど、カシャ、カシャとシャッターを押し、うろうろと動き回るのは“がね”。
「そこの粗忽者、静かにいたせ!」
どこかから叱責の声が聞こえてきそうであった。(続く)












