前回『本日はここまで』と中断した“加勢川を旅する”を再開。

 

加勢川水源の水前寺公園から前回ストップした場所まで歩いてみよう。ところで、水前寺公園を歩いたのはいつか。もう記憶にない。学生のときデートしたことはある。そのとき誰と歩いたかなどはプライバシーに関わることで差し控えるとして・・・。

 

水前寺公園は、湧水池をぐるりと囲むように東海道の風景を想起させる庭づくりがなされている。そのように記憶しているけれど、若い頃というのは庭を眺めて「いいなぁ」などと感慨に浸ることはなかった。

 

水前寺公園は全国的に知られる観光スポットではあるが、意外に地元の者は来ないものである。加勢川の水源が水前寺公園、そう思って加勢川が緑川と合流する地点から加勢川を遡り、水前寺公園にたどりついた。庭園を歩く機会はそうそうないので、年をとったことでもあるし、ゆっくりと楽しみたい。

 

かくして9/4(土)水前寺公園にやって来た。

 

 

北門を入るとすぐにお稲荷さんがある。いきなり立ち並ぶ赤い鳥居にハッと目を見張る。

 

 

快晴。

 

 

これから湧水池をぐるりと一回りする。

 

 

出水(いずみ)神社に参拝。神社の名前がまさしく”水の出る”神社。肥後の国のシンボルのような・・・。

 

境内に涼しげな和服をお召しになる女性がおられて、なんだかハイソサエティーな雰囲気が漂う。

 

 

境内に五葉の松などが配されていて、庶民に縁遠い上流階級のエリアなのかな。ちょっと特別な空間に紛れこんでしまったような感がある。軽い衝撃。

 

 

お、そうだ。夏目漱石の句碑がある。

 

しめ縄や春の水湧く水前寺

漱石

(続く)