5/29(土)県道220号線を甲佐神社から緑川を遡り、吐合橋まで行った。その帰り道、どうしても甲佐加藤神社に行ってみたかった。
緑川が甲佐町の山間から平野部に流れ込む、その首根っこに、加藤清正が鵜の瀬堰を設けた。これにより緑川から街中への用水路を開き、街中に水を供給するシステムができた。
甲佐町の住民としては、町の発展の基礎を築いた加藤清正を崇め奉るのはごく自然なことだろう。そして甲佐加藤神社がある。
マップで加藤神社は甲佐高校の近くだとインプットして車で移動したけれど、気づかずに通り過ぎた。横田公民館で車を停め、近所の人に尋ねてみた。
それから振出しに戻り、緑川に近い集落の空きスペースに車を置いて歩き始めた。車で移動ばかりしていてはならない、ウォーキングが足りないという気持ちもあった。
甲佐町を歩くのは初めてである。甲佐町のことをほとんど何も知らない。ともかく加藤神社を探そう。
歩きながら平野に突き出すような地形の山裾を見て「おそらくは、あそこだ」そう見当をつけた。結果として間違いなかった。
ただし、道路脇に加藤神社の標識がなければ駐車場もない。これでは加藤神社を訪れる人はいないだろう。
場所的に加藤神社はここだと石段を上り始める。すると“山鼻神社”の表示がなされている。まさしく地形の通り、山の鼻にある神社だ。石段を上ったところの鳥居には、加藤神社と記されている。
地元民に大切にされているような感じがしない。祭礼などは行われていないのではないか。なんだか、とり残された歴史遺産という気配が漂う。
加藤神社参拝を済ませ石段を下りると、新井出という水路が通っている。加藤清正亡き後、必要に迫られて新たな水路が開かれたのだろう。
いつまでも加藤清正じゃないよ。
そんな感じだろうか。(続く)













