7/17(金)法華院温泉山荘宿泊者は一人である。
特別室15号室。
「なにゆえ特別室なのか?」
尋ねると、
「窓から大船山が見える。部屋にカギをかけられる。」
ともあれ、部屋にザックを置き、温泉の湯に浸かる。
外の扉を開け放し、入り口の扉も開け放す。
すこぶる風通しがよい。
湯はぬるめ。夏はこれでよいが、冬は寒かろう。
夕飯は午後6時。それまでの間、外を歩いてみる。
山荘の敷地内水路に水が音を立てて流れる。スガモリ越登山路のある方から少量ながら水が流れてくる。これらを水路が受け、まとめて下流に流す仕組みになっている。
ま、山荘の両側に大きい川ができており、それで水捌けができている。大事なかろう。
さて、スガモリ越登山道に続く道を少し登って振り返ると、いつもと変わらない風景。いくつもある砂防ダムを流れる川の水量は変わりない。しかしながら、さらに上流へと歩を進めれば、土石流に覆われて道が消えた箇所があるのだろう。
夕飯は食堂にて一人で済ます。
部屋に戻り、静まり返った部屋の明かりを点けたまま布団に入る。すぐに寝入った。
翌朝、目を覚ますと、カーテンに光が差している。
晴れだ。標高1303m。山荘に降り注ぐ陽光がまぶしい。(続く)

















