修平くんたちと五家荘二本杉の狩俣山に行こうかと思っていたけど、やめた。
一つには、登山そのものがダメだということ。
二つ目には熊日新聞に「狩俣山のカタクリの花が咲いた」という写真入り記事が掲載されたため。
新聞が「山に行ってみれば・・・」と推奨しているわけではなく、「そんな季節になりましたね(登山に行けない皆さんに代わって私が取材してきましたよ)」なのだ。
しかし、新聞記事を見た者の素直な気持ちとしては「おお、カタクリの花。オレも行ってみたい」となる。そして実際に矢も楯もたまらず出かける人が増えるに違いない。であるから、“がね”は行かない。3密ではなくなるような気がするから。
そこで考える。誰とも出会わない場所はないだろうか。
なにも山でなくても構わない。これまで歩いた中で、誰とも出会わなかったところ・・・。
ある。
いつ行っても、誰とも出会わず、遭難するおそれなど微塵もない。
それはどこか?
そうだな、いくつかあるぞ。
一つは、宇土半島の大岳山。ここは天草観海アルプスから続く九州自然遊歩道だけど、登山する人はほとんど行かない。さらには散歩する人も行かない。つまり誰も行かない。こういうときはそれが幸いする。かくして大岳山に行こうか。名前は立派だけど、宇土半島の真ん中くらいにあって、標高は447m。しかも中腹から歩き始めるので、標高差100mあるかないか。
誰にも会わない場所が他にもある。宇城市の一の池(鐙ケ池)、二の池(中の池)から三の池(萩尾の堤)周回ウォーク。これまで10回以上歩いたと思うけど、ただの一度も、誰とも会ったことがない。
4/25(土)そんなことを考えた結果、鐙が池と二の池の間の堤に行ってみた。
鐙が池を眺めれば、鴨が一羽。
他にはオオバンが数羽。
堤の桜は緑の若葉。
晩春。









