3/8(日)天草の倉岳。
田畑に取り残された。畦道を歩いていくと、民家の庭先を通らなければならない。人が見えるなら「通らせてください」と声をかけるけれど、どうも人の気配がない。仕方ない。引き返すとするか。
田の畔を通りながら道路まで下りる。
山里の田畑は草花の宝庫。
車道に出て歩き始めると、この道は倉岳山頂に続く道。
なんとも言いようのないほど、景色が佳い。この景色が好きなのだ。人と自然とが程よい距離感で共生している。人が勝ちすぎず、自然が勝ちすぎず。自然が野放しになると、草花は少ない。人々が暮らす里になると、様々な草花が咲き乱れる。自然と人とのほどほどの距離感が大事なのだ。
前回が『野の春』だとすれば、今回のタイトルは『里の春』。(続く)












