ミレニアムのシリーズ、最終巻。
リスベット・サランデルと妹カミラとの復讐劇。
ジャーナリストのミカエル・ブルムクエストは死んだ浮浪者の謎を追跡し始める。
やがてその2つが相互に絡み始める。
登場人物の相互関係を含めて知っているので、すいすいと読み進める。翻訳の日本語はとても読みやすい。ずっとハラハラドキドキが続く。やがて迎えるクライマックス。
面白いのは間違いない。しかし、シリーズ第一作のミステリーと比較すれば、謎、不可解な事実の深さを知る者にとって、なにか表面的で薄っぺらい感じがしなくもない。もう劇画調になっているかもしれない。
ここらでシリーズをピリオドにしてよかったのではないか。



