これはまさしく何気ない日常であるが、年度末を迎えて毎週のように、しかも1、2回熊本市内で会議や研修会があって出かける。会議の前に昼食を済ませておこうと街中に出た。
初めに訪ねた蕎麦の「更科」が更地になっていて驚いた。この店は電車通りからすればホテル日航の裏道にある。大学の同級生が経営していた蕎麦の「森山」が店を畳んでから、「更科」に複数回足を運んだ。良心的な価格でいい店だなと思っていたのだが、とうとう店を閉じたのだ。
お気に入りの店がなくなるのは残念でならない。「森山」は店主の健康上の理由から店を閉めたのだが、「更科」は前に店を訪ねたとき入口に貼り紙があって「従業員不足のため休業」と書いてあった。
建物が古かったから熊本地震でダメージを受けただろうし、諸々の理由から「更科」は廃業したようである。それにしてもすでに更地になっているとは驚いた。
しかたがないので、上の裏通りにあるラーメン「赤ぐみ」に入った。丁度、昼飯時で店の外にはみ出すほどの繁盛ぶりである。20分待ちと言われたけど、他の店に変えても同じようなものだろうと、名前を呼ばれるまで待つことにした。
そして客席からオープンになっている厨房を眺めていると、店長の男性は丁寧で着実な仕事ぶり、もう一人の男性スタッフはそこそこに動いている。他にアルバイト風の若い女性が2人いるのだが、見ている方が心配するくらいに仕事がさばけない。仕事に関しては素人そのもの。それでも辛抱するしかないのだ。
街中に出て昼飯を食うだけなのだが、なんだか身につまされる。
若草やラーメン店のアルバイト/がね




