和田竜「村上海賊の女」上下巻を読み終えてすぐ小池真理子「プワゾンの匂う女」を手にした。
この本を読み始める前にコメントをいただいて、プワゾンが毒という意味を持つクリスチャン・ディオールの香水だと知った。それでなんとなくだけど、この小説の雰囲気のようなものがイメージされたところで小説を読み始めた。
婚約している男女がドライブ中に、男が急変したため女が運転を代わり男を病院へと運び込もうとすると、カーニバル参加中の3人の男女にその邪魔をされて病院に着くのが遅れてしまい、男は死亡。5分早く病院の診察を受けることができればなんとかなったかもしれないという言葉を診察した医師から告げられる。
それから12年後・・・。
女が復讐を開始する。20数ページ読んだところで小説のあらすじがわかる。後は、デティールをどう楽しむかだけである。
推理小説としてはちょっとどうかな、ということで、この本を積読に戻した。ブック・オフで買った4冊の文庫本のうち、次は何を読もうか。もっとも短い角田光代「あしたはアルプスを歩こう」にした。(続く)


