東野圭吾「白夜行」を読み終えて、「幻夜」に手を染めた。

 

全部で800ページほどある文庫本の400ページを過ぎた。

新海美冬という女の物語。

 

阪神淡路大震災。その混乱のまっただ中で、衝動的に殺人を犯してしまった男。それを目撃していた女。二人は手を組んで、東京へ出る。男は女を深く愛するがゆえに、女に指示されるまま、悪事に手を染めていく。やがて、成功を極めた女の、思いがけない真の姿が浮かび上がってくる。彼女はいったい何者なのか!?

 

 

彼女はいったい何者なのか。

 

半分くらいまで読めば、彼女は新海美冬ではなく、新海美冬に成りすました女だろうと推測する。そして新海美冬とパートナーだった京都時代の女ではなかろうか。

 

どうかな?

 

読了した人は知っているはずだけど、途中までしか読んでいない読者にとっては「彼女はいったい何者なのか」をストーリーの縦軸に据える。それに新海美冬の悪事を暴こうと身辺を探る加藤刑事の捜査が横軸にからむ。その中で新たな事件が次々に起きていく。

 

悪女であるとしても、新海美冬の魅力なしにこの本を読み進める意欲を湧かせることはない。さてここまで来れば、もう最終章に向けて一気読みになるかな。まだ残り400頁は長い。

 

だけど、東野圭吾の本はだんだん面白くなってきて、もう止まらないやめられない。(続く)

 

 

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