3/25(日)御船城址の次は熊本市南区城南町の隈庄(くまのしょう)城址。
行ってみると、以前は使用できた駐車場のフェンスにロックしてあり、入れなかった。それでしかたなく隣接する隈庄幼稚園前道路の路肩に車を停めた。隈庄城址のプレートがある。
緑の葉の多い桜の木があって、これは珍しい。ソメイヨシノよりも早咲きの山桜は、もう落花して黄緑色の葉を茂らせている。それに比べてこの桜は緑の葉なのだ。
それはそれとして大手門があったであろう場所から城跡に入ると、誰もいない。ひっそりと静まっている。桜を植えて、せめて年に一度でも花見ができるようにとの配慮がないのかと思わないでもない。せっかくの城跡を利用しないのはもったいないではないか。荒城の月のない昼間ではあるが、寂れている。城跡を訪れる人はなく、手入れらしきこともしてない。隈庄城址はまるで来る者を拒むかのようである。中世において城として機能したのであるが、歴史に名を遺すほどの役割を果たしていないのだろう。
城南町は宇城市から熊本市の市街地に向けての通過点だから、数えきれないほどこの城跡の前を通ったのだが、ガイドブックを見るまでその存在を知らなかった。ま、今回、帳面消しができたのでよしとしよう。
※隈庄城跡
甲斐守昌が城主を務めた。宗運からすると祖父の兄弟から分かれた身内に当たる(ガイドブックより転記)。









