俵山のケルンのある場所で一休みしていると、一人の女性が下山してきた。

登山口駐車場に一台停めてあった車の持ち主なのだろう。

あいさつをして言葉を交わすと

「山頂は寒かった。すぎに引き返してきた。」

 

登山口で―1℃だったか、山頂は―3℃くらいか。

勘だけど。

山頂は平らで風が吹きさらしで、風を避ける場所がない。

「山頂に人はいましたか」

と尋ねると

「若い人が3人いた」。

気候の良いときは登山者の多い俵山も、この時季は少ない。山頂にいたという3人の若者は萌の里から登って来たのだろう。

 

俵山から見た阿蘇山。左から烏帽子岳、中岳、高岳。

中岳の噴火活動が警戒レベル1になり、間もなく火口周辺への立入禁止措置が解除されるようだ。

 

ここから最後の急登を残している。

20分くらい歩けば山頂だ。

振り返って阿蘇五岳の様子を眺めると、雲に覆われたり、雲が晴れたりと様々な変化を見せる。

白く凍った杵島岳の山頂付近を眺めれば「寒いんだろうな」。

ほどなく分岐に至り、山頂までの200mを歩くと馬酔木などが寒さに耐えている。

 

 

山頂に着いたときには誰もいない。

北からの風が冷たい。

風を避けるために窪地に腰を下ろして昼食。

カミさんが用意してくれたゆで卵、バナナ、日清のカレーヌードル(ニサイズ)、ファミマで買ったファミチキとチョコのタルトと持参した食料を立て続けに食べていると、萌の里から来た男性がひとりやってきた。

昼食を済ませたところで、すぐに下山開始。

歩くときにはちょうどいいんだけど、じっとしていると身体が冷える。(続く)

 
 

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