一昨年の熊本地震直後、我が家のジローは奄美大島の衛星のような小さな島に渡った。喜界島という海に囲まれた周囲40㎞ほどの島にある徳洲会病院に職を得て、やがて2年になろうとする。島の人々から親切の限りを尽くしてもらいながら、晴れ晴れとした日々を送ってきたのだが、1/20（土）大学の同級生の結婚式及び披露宴に招かれて帰省した。その日は大学のけいおん部先輩の披露宴にも招かれ、ダブルの披露宴をこなした。
その翌日1/21（日）は全くのフリー。実は喜界島で知り合った女性を同伴していて、一日を家族とともに過ごすことになった。昼食を熊本市川尻町の若松屋に予約し会食することにしていた。
待ち合せたのはＪＲ川尻駅。川尻周辺の道路には熊本城マラソン参加予定者と思われるランナーがあちこちを走っていた。肥後銀行川尻支店駐車場に車を停めた。川尻は伝統工芸、和菓子の店が軒を並べる。酒蔵「瑞鷹」が広いスペースを占めている。写真を撮りながら川尻駅まで歩いた。駅前に昔ながらの小汚い飲み屋さんがあって微笑ましい。ちょいと一杯のつもりで暖簾を潜りたくなる人が絶えないのだろう。
そうこうしているうちにジローと彼女が改札から姿を現した。手をつなぎ、にこやかな表情を浮かべている。（続く）
