このことは複数回書いたけど、宇土半島大岳山の山頂には神風連六烈士自刃の碑がある。神風連の乱は明治9年熊本で起きた明治新政府に対する反乱である。神風連は新政府軍が立て籠もる熊本城を襲撃するが、あえなく敗退。敗走する一部の者が宇土半島三角町の郡ノ浦神社を頼って逃れるが、新政府軍の追撃により、さらに大岳山へと敗走。そして大岳山頂にて6人が自刃して果てたのである。

 

 

それまで信じてきたことが否定される世に絶望してのことであったろう。これは市ヶ谷駐屯地における三島由紀夫の自決にもつながる。大岳山に登ればこのことに思いを致す。

 

 

尾根道を歩いているときは有明海側から吹く風が冷たかったが、山頂は無風。曇り空に晴れ間が見え、山頂にあるちいさな祠を陽の光が満たした。ここで休憩してカップ麺でも食べようかと思ったが、やめた。午前11時から歩き始めて車を置いた場所に戻るのに往復2時間足らず。それなら有明海側の国道57号線を走り、天草五橋の一号橋を渡ったところにある「入船」でチャンポンを食べて、それから柴尾山(ぞうやま)に登るのもありだ。

 

 

それでそそくさと下山開始。通信施設の車道に下りると、道端の歯朶から元気をもらった。

 

 

そして泡立ち草の3段階の状態を写真に収める。黄色い花を咲かせている。花が枯れ始める。完全に涸れた。これは分かりやすい。

 

 

ちなみに不知火海側の斜面には天草の苓北火力発電所から熊本市へと高圧送電線の塔がつながっている。不知火カントリークラブも少し見えるのだけど、写真ではわかりにくいかな。同じことの繰り返しだけど、大岳山はなじみの山である。(続く)

 
 
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