7/23(日)北九州市小倉南区の平尾台にいる。
大平山から四方台までは、一旦、下り、そしてまた登る。
登り始めると四方台まで、急登の道端に桔梗の花が群生していた。ここだけに限らず、茶ケ床園地周辺にも同じく桔梗の花が咲いていた。
桔梗といえば秋の七草といわれ初秋を代表する草花の一つである。それがこれから猛暑日を迎えようとするこの時季に咲いているとは思いもしなかった。「平尾台といえば桔梗だ」というほどに桔梗に包まれ、一日中桔梗を見続けることができてラッキーだった。薄紫の色合いが独特である。
この日の気温が34~35℃。山に来れば4~5℃は低くて涼しいのではないかと期待していたのであるが、それでも茶ケ床園地に到着したときの外気温は31℃を示していた。野山を歩くには暑すぎる。大平山へ、その後の四方台への急登までの間はカンカン照りで、全身が汗にまみれて身体中がぬるぬるになった。汗が止まらず、流れ続けた。熱中症にならないよう十分に水分をとったのだけれど、いつしか頭がぼんやりしてきた。
四方台から次に目指す貫山を眺めたときに「自分には無理」と判断。貫山登山を諦めて、四方台の木陰でしばらく休憩。持参した冷凍バッグから冷たいタオルを取り出して顔を拭き、さらには凍らせてあるジェル状の保冷剤パックを首筋に当て帽子の中に入れて頭を冷やすと、ようやくぼんやりした頭の意識がはっきりしてきて身体中から流れ出ていた汗が止まった。
そこでもう四方台から茶ケ床園地に引き返すことに決めた。こんな日は無理をしないがいい。引き返すと決めれば、草花の写真を撮りながらのんびりゆっくり下山。急な坂を下りた後はなだらかな山の中腹の道を歩いた。(続く)